割れたカップを戻すには 感想(ネタバレなし)|10年分の「好き」があふれだす。

1_心がほどけるBL

作品詳細
✍️作者:ヲリコリコ先生
🏢出版社(発行):リブレ
📖レーベル:秒で分かるBL
📚巻数:全1巻

最初から最後まで、ずっと心がポカポカするような優しいお話です。
派手な展開があるわけじゃない。
でも読み進めるにつれて、鼻の奥がツーンとして、目が潤んでしまいます。

ー10年一緒にいた2人

圭太と桔平は付き合って、同棲して10年。
家事も仕事もテキパキこなして、いつも桔平を思いやってくれる圭太。
一つだけ変なクセがあって、うれしいと泣いてしまうのです。
…悲しい時に泣いているのは見たことがないのに。


一方の桔平は、圭太に喜んでほしくて家事を頑張るけど、不器用で失敗ばっかり。
いつも圭太に対して申し訳ない気持ちでいます。

ーおそろいのマグカップを割ってしまう


そんな2人の日常に、ある日事件が起きます。
10年前に2人で作ったおそろいのマグカップを、桔平が割ってしまったのです。

圭太は「ケガがなくてよかった」と言ってくれます。
でも桔平が凹むには、もう一つ理由が。


陶芸を教えくれたおばあさんが
「このマグは不思議な力で焼いているから、決してなくしたり割ったりするんじゃないよ」
と、言っていたことをふと思い出します。

桔平はそのことがずっと心に引っかかっていました。

そんな出来事があったとは知らない圭太は、桔平を励ましたくて
「またおそろいを作ろう!」と言ってくれます。
そして桔平を抱きしめようとします


甘い雰囲気になった時、桔平はそれをかわしてしまうのです。
実は桔平、もともと恥ずかしがりやだったのですが、それに輪をかけて
一生暮らした10年で圭太が家族のような存在になっていしまって、
今ではお酒を飲まないとセックスできなくなってしまってました。


圭太は、お酒を飲んでいない桔平と向き合いたい。
でも言えない。
桔平も、素直になりたい。
でも言えない。
お互いを大切に思うあまり、付き合った当初のようにできなくなっていました。

特に圭太は、桔平にプロポーズしたいということが言えなくなっていました。

ー2人は出会った頃のお互いと会う


そして2人が眠りについた朝。
桔平が目を覚ますと、隣にいたのは10年前の圭太だったのです!


一番近くにいる相手の、心の内側をこの奇妙な出来事を通じてお互いが初めて知っていく。
そしてラストには、誰かと縁を結ぶことの尊さと、かけがえのなさを感じます。

読んだあと…きっとあなたの心もあたたかくなっているはずです。

ーこんな人におすすめ

・長く付き合うカップルの話が好きな人
・泣ける作品を探してる人
・「家族みたいに大切」という愛の形に共感できる人​​​​​​​​​​​​​​​​

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