ひねくれ騎士とふわふわ姫様 感想(ネタバレなし)|BL好きに読んでほしい、居場所を探す物語

5_番外編・その他

作品詳細
✍️作者:葵梅太郎先生
🏢出版社(発行):スクウェア・エニックス
📖レーベル:ガンガンコミックス
📚巻数:全5巻(連載中)

ーはみ出し者同士の成長ストーリー

騎士と姫の話なのに、
どこかBLを読んでいるときと同じ感覚になる。

そう感じたのは、たぶん2人が
「社会からはみ出した者同士」だからだと思う。

王様から突然、「娘の婿になれ」と命じられた騎士ルークス。
相手は面識もない第七王女・クローニア。

妾の子として生まれ、本妻や兄弟から疎まれ、
命を狙われながらも自分の力だけで騎士にまで上り詰めたルークスにとって、
「姫のコネで出世」
と思われることは何より屈辱だった。

縁談を断るべく、わざと嫌われようと北領の古城へ向かう。

だが待っていたのは想像とはまるで違う姫だった。

ボロボロの古城に使用人もなく1人で住み、
妖精が見えるという力のせいで第七王女にも関わらず、
幼い頃から「不気味」と周囲に避けられてきたのだ。

それでも彼女は穏やかに笑い、こう言った。
「嫌なら断ってもらっても大丈夫。ルークス様の気持ちが優先だから。」

嫌われるために来たはずが、健気で裏表のない姫様の言葉に
断れなくなってしまったルークス。
婚約者にはなれなくても、孤独な姫に騎士として仕えようと決める。

ー共通点が2人の距離を近づける

姫をむげにできないのには、もう一つ理由があった。
実は妖精が見せるのは、姫だけじゃなかった。

なんとルークスは見えるだけでなく、会話までできたのだった。
はみ出し者同士、惹かれ合うものがあったのだ。

純粋だけれど、いつも自信のない姫。
姫はずっと「あれはダメ、これはダメ」と言われ続け、
自分の好きなものも嫌いなものもわからなくなっていた。

そんな姫にルークスは言う。

”姫は自由です。何を選んでもいいです”と。

その言葉をきっかけに、
姫は妖精たちのためにミニチュアの家を作り始める。
ぼろぼろだった古城は、姫が家を作るたびに少しずつ修復されていく。

それはまるで、2人の関係の深まりや、
心の傷を修復することと連動しているように感じさせる。

姫だけでなく、ルークスもまた変わっていく。
出世でも野心でもなく、
自分の意思で姫を守りたいと思うようになる。

2人は同じ時間を共にする中で、お互いの言葉や振る舞いから、
価値観と考え方を少しずつアップデートしていく。

ー信じてくれる人がいる、という安心感が人を強くする

2人を見ていて思うのは
自分の持てる力を最大限発揮できる時って
自分を信じてくれる人がいるという絶対的な安心感
に包まれている時なのかなと思います。

周囲に疎まれ、応援されなかった2人が
お互いを支えに成長していく構図は、
大好きなBL作品に流れているものと通じるものがありました。

血縁でも友情でもない、
「この人のそばにいたい」
そんな気持ちが静かに育っていく過程。
その繊細さが、この作品の一番の魅力です。

次はどんな妖精が出てくるのかな。
姫はどんな家を作るのかな。
読み始めるとページをめくる手が止まらない。
愛しさあふれる作品です。​​​​​​​​​​​​​​​​

ーこんな人におすすめ

・互いに支え合って成長していく関係性が好きな人
・騎士と姫のような身分違いの恋が好きな人
・立場の違う2人が、少しずつ歩み寄る関係が好きな人
・心を許した時のギャップに萌える人

▼この作品を読む
Renta!で読む
紙やKindleで読みたい人はこちら→Amazonで詳細を見る

※このブログでは、実際に読んで 「お金を出してもよかった。」と思えた作品だけを紹介しています。

▼この作品が好きな人はこちらもおすすめ
『正反対な君と僕』|BL好きにおすすめする、BLじゃない話
『とろける寵愛セルロイド 』|心がとろけるスパダリBL
『東京ブルーキャンディー 』|自由でいられるのは君という居場所を見つけたから

コメント

タイトルとURLをコピーしました