
売れない新人ホストのタカヤは、
「楽しそう〜」だけで仕事を始めたら
想像の100倍大変でヘトヘトの毎日。
頭は良くないけど、お人よしで純粋。
そして馬鹿にされやすい。
でもその明るさが、誰かの暗闇をそっと照らしていく。
鍵を忘れて酔って家の前で寝ていたタカヤを助けたのが、
同じアパートに住む小説家の斉藤だった。
斉藤には、日課があった。
夜明け前に踏切の近くでアイスを食べること。
大人で優しい斉藤は、懐くタカヤに対して境界線を引く。
これ以上きちゃダメ、という線を。
タカヤにはそれが寂しかった。
でも斉藤には、その線を引かなければならない理由があった。
夜明け前の踏切に、斉藤の過去があったから。
2人は少しずつ距離を縮めていく。
タカヤの屈託のない明るさと純粋さが、
斉藤の心の深いところに触れていく。
タカヤは言う。
「斉藤さんに出会って、朝が来るのが楽しみになった。」
大切な人を失った悲しみは、消えるものじゃない。
でもこの作品は、消さなくてもいいと教えてくれる。
失った人はもう自分の一部になっているから、
その人ごと幸せになればいい、と。
夜明けがいちばん暗い。
でもだからこそ、その先に朝が来る。
苦しみの後には、希望が待っている。
そう思えるようにな温かい一冊です。
こんな人におすすめ
泣きたい夜に読みたい人。大切な人を失った経験がある人。純粋なキャラクターに心を動かされたい人。読後に朝が来るのが楽しみになりたい人に、ぜひ。

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