
恋人に「好き」って言えてる?
言えてるつもりで、
全然言えてない人の話。
言われる苦手なんだと思ってた。
情熱的に言える時期を逃した。
欲しい量より足りてない。
そもそも気持ちに気づいてなかった。
言えない理由は様々な
全5話、5カップルのオムニバス形式。
深夜のテレビショッピングで買える謎のジョークグッズが、
恋人たちの「言えなかった本音」をこじ開けていく。
どの話も発想がおかしい。
でも全部、好きすぎるゆえに悩んでポチる。
今回私が、特に刺さったのは、商品002「恋人抱き枕」の話。
カリスマモデルの大雅は、年下の恋人・ユキが大好き。
でも自分からは「好き」と言えない。
同棲して3年。
自分の気持ちは日に日に募るのに、
反比例するみたいに
ユキは目も合わせないし、
返事もそっけない。
もう嫌われたんだと、思い始めていた。
そんなとき深夜のテレビで見つけたのが、
恋人そっくりの見た目と性格を持つ抱き枕だった。
出張で帰りが遅くなったユキを待ちながら、
やけ酒を飲んだ大雅は、
ついに禁断のアイテムに手を伸ばしてしまう。
このシーンが、切ない。
本物の前では言えない「好き」も、
偽物の前ならさらけ出せる。
抱き枕に向かって、
3年分の気持ちを吐き出す大雅が、
不器用で、愛おしくて、少し痛い。
でもそこに
予定よりも早く
本物のユキが帰ってきちゃう!
この後二人はどうなるの!?
この作品には、もう一つの楽しみ方があります。
5カップルのうち3組は、
黒木えぬこ先生の他作品に登場するメインキャラクターのその後。
そして2組は脇役たちのスピンオフ。
メインカップルだけじゃなく、
その周りにいた脇役や当て馬キャラたちも、
実は自分たちの恋をしていた
——そんな話が収録されています。
元の作品を読んでから読むと、楽しさが跳ね上がります。
「えっ!あのキャラが!」ってなる瞬間の連続です。
この作品をもっと楽しみたい人は
商品001・002は「焦る鼠は猫を噛む」のキャラたちの話。【リンク】
商品003・004は「too sweet vanilla」のキャラたちの話。【リンク】
商品005は「マインドインベーダー」のキャラたちの話。【リンク】
先に3作品読んでからでもいいし、
本作単独で読んでも楽しめます!
作者さん自身も読者もキャラに愛情をもってるからこそ生まれた
遊び心満載の1冊です!
こんな人におすすめ
・言えない気持ちを抱えた、不器用な恋が好きな人
・笑えるけど、ちゃんとエモいBLが読みたい人
・黒木えぬこ先生の作品が好きな人
・スピンオフや外伝に旨みを感じる人


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