夜明けがいちばん暗い 感想(ネタバレなし)|だから、その先に朝が来る。

1_心がほどけるBL

売れない新人ホストのタカヤは、
「楽しそう〜」だけで仕事を始めたら
想像の100倍大変でヘトヘトの毎日。

頭は良くないけど、お人よしで純粋。
そして馬鹿にされやすい。
でもその明るさが、誰かの暗闇をそっと照らしていく。

鍵を忘れて酔って家の前で寝ていたタカヤを助けたのが、
同じアパートに住む小説家の斉藤だった。


斉藤には、日課があった。
夜明け前に踏切の近くでアイスを食べること。


大人で優しい斉藤は、懐くタカヤに対して境界線を引く。
これ以上きちゃダメ、という線を。
タカヤにはそれが寂しかった。

でも斉藤には、その線を引かなければならない理由があった。


夜明け前の踏切に、斉藤の過去があったから。


2人は少しずつ距離を縮めていく。
タカヤの屈託のない明るさと純粋さが、
斉藤の心の深いところに触れていく。


タカヤは言う。
「斉藤さんに出会って、朝が来るのが楽しみになった。」


大切な人を失った悲しみは、消えるものじゃない。
でもこの作品は、消さなくてもいいと教えてくれる。


失った人はもう自分の一部になっているから、
その人ごと幸せになればいい、と。


夜明けがいちばん暗い。
でもだからこそ、その先に朝が来る。


苦しみの後には、希望が待っている。
そう思えるようにな温かい一冊です。

こんな人におすすめ
泣きたい夜に読みたい人。大切な人を失った経験がある人。純粋なキャラクターに心を動かされたい人。読後に朝が来るのが楽しみになりたい人に、ぜひ。

スニペット
「夜明けがいちばん暗い。だから、その先に朝が来る。純粋なホストと、過去に佇む小説家が、少しずつ夜明けへと歩いていく話。大切な人を失ったことがある人に、刺さる一冊です。」

まとめ記事

『夜明けがいちばん暗い』山田ノノノ
夜明けがいちばん暗い。だから、その先に朝が来る。
売れない新人ホストのタカヤと、同じアパートに住む小説家の斉藤。大人で優しい斉藤には、夜明け前の踏切に佇む理由があった。
タカヤの屈託のない明るさと純粋さが、斉藤の心の深いところに少しずつ触れていく。
大切な人を失った悲しみは、消えなくていい。その人ごと幸せになればいい。そう思えるようになる一冊です。

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