
ー公私混同・職権濫用、なになぜか嫌いになれない!
舞台は職場。
上司と部下という、
一歩間違えればアウトな関係性です。
始まりは、
「会社のため」という
大義名分のもとでの関係。
アダルトチャンネルへの出演を
強要されるという
かなり際どい設定なのに、
この作品には
不快さやドロドロがありません。
むしろ、
仕事と私情の境界線が
少しずつ、
やわらかく溶け合っていく。
そんな空気が、
とても心地よく描かれています。
癒し系ビジネスカップル。
この言葉が、
こんなにも自然にしっくりくる関係性は、
なかなかありません。
ーシュガースポットの意味
タイトルにもなっている
「シュガースポット」という言葉。
バナナのシュガースポットのように、
一見すると
マイナスに見えるところ。
でも実は、
いちばん甘くて、
いちばんやわらかい部分。
犬童くんの
ドジなところも、
不器用なところも、
仕事がうまくいかないところも。
部長にとっては
きっと
愛おしい“シュガースポット”なのでしょう。
触れるための
他の人に見せつけるための
口実だった動画撮影が、
「誰にも見せたくない。」
と変わっていく。
その移り変わりに、
胸がじんわりします。
ビジネスだけでは、
すべてを委ねることはできない。
だからこそ、
そこに割り切れない感情が入り込んでしまう。
その瞬間が、
この作品の
いちばん「甘い」ところです。
『犬童くんのシュガースポット』は、
深く考えなくても楽しめて、
疲れているときにも
すっと読める作品です。
でも、
読み終わったあと、
ちゃんと、気持ちがやわらぐ。
10冊目に置きたかったのは、
まさに
こういう一冊でした。
こんな人におすすめ
・重たい展開よりも、
あまあまなやりとりで癒されたい人
・職場BLが好きだけど、ドロドロは苦手な人
・かわいい二人の
ラブコメを、安心して楽しみたい人

▼読みたい人はこちら
Renta!で読む
※このブログでは、実際に読んで 「お金を出してもよかった。」と思えた作品だけを紹介しています。
このBLが好きな人はこちらもおすすめ
・『ミッドナイトショップチャンネル』|隠していた本音が飛び出す夜
・『大きい君がいちばんかわいい』
・『世界はそんなに悪くない 』|画面の中の憧れが、隣に座っていた


コメント