しないしないもあいのうち 感想(ネタバレなし)|番だけど、恋人未満

3_キュンとするBL

αの隼人には、9年来の悩みがある。

6つ上の幼馴染、Ωの利一と“番”なのに、恋人ではないこと。

10歳のときの、ただの事故。

αもΩも知らないままじゃれあって、
気づけば番になっていた。

番なんて関係なく、
優しくて、弟みたいに甘やかしてくれる利一のことが、隼人はずっと好きだ。

それなのに。

利一は、体調を安定させるための最低限の接触以外はしないと決めている。
20歳になるまでは、それ以上はしない。

番を継続するかどうかも、そのときに話し合う。

そっけない態度。
一歩引いた距離。

事故でしかたなく番になった自分のことを、
本当は好きではないのではないか。

そう思ってしまう隼人は、
好きになってもらおうと、あの手この手で近づこうとする。

けれど。

利一の本音は、少し違う。

幼い隼人の人生を、自分の油断で縛ってしまったことへの後悔。
だから既成事実は作らない。

20歳になったとき、
隼人が“自分の意思で”選べるように。

そう言いながら。

ときどき、ほんの一瞬だけ。

理性が追いつかないような目で、
隼人を見てしまう。

我慢しているのは、自分だけじゃない。

「しない」と言い続ける裏側に、
溢れそうな”好き”がある。

思い合っているのに、伝わらない。

我慢することが愛だと思っている、
優しくてもどかしい物語。

かわいくて、キュンキュンして、

読んでいるだけで胸があたたかくなる一冊です。


こんな人におすすめ

・もだもだ両片想いが好きな人
・年上オメガの葛藤に弱い人
・事故から始まる関係性にときめく人
・「しない」ことで伝わる愛を感じたい人
・優しくて癒されるオメガバースを読みたい人

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