Don’t talk to me (ネタバレなし)|心を閉ざした男が恋を知るまで

1_心がほどけるBL

「俺なんか」とどこかで思いながら生きてきた山田が、
初めて“ちゃんと見てもらえた”と感じるまでの物語。

職場に、どうしても苦手な人間がいる。
山田にとって、それが瀧宮だった。

誰からも好かれて、場の空気を軽やかに泳いでいく。
そういう人種が、山田は昔からどうにも得意じゃない。

距離を置いて、関わらないようにしていた。
はずだった。

なのに瀧宮は、ぐいぐい来る。
柔らかく、でも確実に。

どんな関係性? しんどい? 甘い?

一言では言えない。それがこの作品の面白さ。
しんどさと甘さが、ちょうどいい温度で混ざり合っている。

序盤は戸惑いと距離感が続くけれど、
読み進めるうちに、じわじわと胸の奥が温かくなってくる。


この作品の魅力

きっとあなたの“好き”に刺さる。

リーマンBLが好きな人なら、まず絵柄に引き込まれると思う。
決して派手じゃない。でも、表情の解像度がとにかく高い。

山田が心の中でぐるぐる葛藤している瞬間も、
瀧宮がふと本音を見せる瞬間も、
セリフよりも先に顔が語りかけてくる。

そして何より、この作品は
「なぜ好きになったか」「なぜ心を開こうと思ったか」の動機が丁寧に描かれている。

衝動じゃなくて、積み重ね。
だから読んでいて、
二人の関係が深まっていく過程が
すごくリアルに感じられる。

瀧宮は「媚びない、人の機嫌を伺って愛想よくする」ということをしない
筋の通った山田のあり方に、ちゃんと向き合ってくる。

山田から見たら「全然違う世界に住んでいる人間」
だったはずの瀧宮が、
実は思っていたのと全然違う人間だった
と気づいていく過程。

そこが、じんわりと刺さる。


こんな人におすすめ
・リーマンBLが好き
・派手な展開よりも、関係性の変化をじっくり味わいたい
・「自分なんか」と周りに劣等感をもちがしの人
・大人の静かで誠実な甘さに浸りたい

買う価値ある?

派手さはない。
でも読み終えたあと、
「やっと居場所を見つけた」ような静かな安心が残る。

大人の、誠実でやさしい恋愛が好きな人にこそ、読んでほしい一冊です。

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※このブログでは、実際に読んで
 「お金を出してもよかった。」と思えた作品だけを紹介しています。

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