正反対な君と僕 感想(ネタバレなし)|BL好きにおすすめする、BLじゃない話

5_番外編・その他

この作品は、BLではありません。
それでも、
人と人が“つながりになっていく瞬間”を描いた物語として、
どうしても紹介したかった一冊です。

全てにおいて、正反対の二人。

だからこそ、

一緒にいる時間が、

とても愛おしい。

この物語には、

いくつもの「正反対」が描かれています。

素直に気持ちを出せる人と、
慎重に言葉を選ぶ人。

立ち止まって洞察する人と、
まず関わり、行動してみる人。

早くから世界を知り、相手に期待しなくなった人と、
自意識が膨れ上がり、ぐるぐる思い悩んでしまう人。

素直 と 慎重

洞察 と 行動

諦観 と 逡巡

性格も、価値観も、

物事の見方も違う。

正反対でも、

正反対だからこそ、惹かれ合う。

その歩み寄りが、

とても愛おしいのです。

たとえば、
「かわいい」という言葉ひとつ取っても、

二人の認識はまるで違う。

君は「かわいい」を多用するけれど、

僕に向けられた「かわいい」は、

猫や、中年のおじさんに向ける

あの「かわいい」と同じなの?

……わからない。

言葉のチョイスも、

使い方も、

そもそもの意味も違うから。

二人は、

言葉の意味そのものを擦り合わせるところから、

関係を始めていきます。

でも、

すべてを言葉にしなくてもいい瞬間もある。

ふとしたときに感じる、風の気持ちよさ。

雨上がりの匂いの、懐かしさ。

同じものを

「いい」と思える瞬間が、

ちゃんと訪れる。

すべて理解するなんてむずかしい。

それでも、

「これ、好きそうだな」って・・・
相手のツボを
一番に分かっていたい。

そんな気持ちが、
この物語の中には、
何度も、やさしく描かれています。

また、
相手のときめきポイントや、
胸をくすぐられる瞬間は、

実は自分が
意図していないところにあったりする。

頑張っているところじゃなくて、

無防備なところ。

かっこつけている瞬間より、

ふと気が抜けた横顔。

そのズレに気づいたとき、

この関係は、

もう少し深いところへ進んでいる。

学生時代という、

永遠じゃないからこそ、

ぎゅっと閉じ込めておきたくなる空気や時間。

とにかく、愛おしい。

『正反対な君と僕』は、

そんな
きゅんが丁寧に詰まった作品です。

こんな人におすすめ
・BLが好きで、「関係性」を大切に描く物語に惹かれる人
・会話や言葉のすれ違い、そこから生まれる理解にときめく人
・「正反対」な相手と、どうやって一緒にいられるのかに
 興味がある人

コメント

タイトルとURLをコピーしました