
若い頃は、
プライベートよりも仕事に情熱を注いで、
必死に走ってきた。
でもあるとき、
「あ、自分には仕事しかないのかもしれない。」
と、ふと虚しくなる瞬間がくる。
私自身もアラ40になって、
気持ちは若い頃と変わっていないつもりなのに、
周囲からの見られ方や、
背負わされる責任だけが
変わってきたと感じることが増えました。
そのズレが不安で、
「良い大人」でいなきゃいけないとか、
あえて「おじさん」「おばさん」という言葉を使って、
自分のいるステージの変化を
言い聞かせていたところが
あったように思います。
この作品の主人公も、
「若い頃は気にしなかった無知や失敗や視線が、
怖くなって逃げ癖がついた」
と語っています。
だからこそ、
落ち着いた大人の対極にある
ワクワクやドキドキに、
素直に身を任せられなくなってしまう。
恋に落ちるスタート地点は人それぞれで、
恋だと気づく前に、
日常の中には
たくさんの「恋の種」が落ちている。
それは、
さりげない優しさだったり、
当たり前のように差し出される
気遣いだったりする
「口説いてます。
口説いてました。ずっと。」
この言葉から感じたのは、
派手さはないけれど、
いつか気づいて欲しいという静かだけど燃えるような情熱でした。
作中のセリフや心情描写は、
ひとつひとつが
夜空で瞬く星のようにドラマチックで、
作画の表情もまた、
二人の心を雄弁に物語っています。
『オールドファッションカップケーキ』は、
臆病になった大人が、
それでももう一度、
日常の中で恋をしていいのだと、
そっと背中を押してくれるような作品だと思いました。
こんな人におすすめ
・仕事や役割を優先してきて、
気づけば自分の気持ちを後回しにしていた人
・「もう若くないから」と、
ときめくことにブレーキをかけてしまう人
・好きだと気づく前の、
ささやかな優しさや距離感を大切にしたい人
・誰かと一緒にいることを、
無理なく、自然に続けていく関係に惹かれる人
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〔書影+リンク〕
※このブログでは、実際に読んで
「お金を出してもよかった。」と思えた作品だけを紹介しています。
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