サースティ・ハイ 感想(ネタバレなし)|殴り合うみたいに恋に落ちた

1_心がほどけるBL

音楽業界大手のレーベルから、
新人デュオ「スティ」のデビューが決まった。

偉進と薫、ステイの二人の経歴はまるで違う。

偉進 23歳。

圧倒的な歌唱力
自分の理想の音を追い求めるあまり
1人で突っ走り、バンドは解散。
いつしか壊し屋と呼ばれるようになっていた。

自分の感情にも無自覚なまま、
ただ魂でぶつかっていく
ピュアさだけを持っている。

薫 28歳。
スーパーの軒下、
ビールケースの上に立って歌ってきた苦労人。

売れるために何でもやってきた。
業界の立ち回りも、
自分のメンタルコントロールも心得ている。

誰からも見てもらえないことが、
一番怖い。
リアリストに見えて、
実は誰より臆病で、誰より熱い男。

正反対な二人には、実は共通点がある。

「いらない」と言われた過去。

そして、
魂が爆発するような歌が歌いたいという飢え。


二人が出会う前
薫が、偉進の声を初めて聞いた瞬間
ひと聴き惚れした。
実際に会ってみて顔も雰囲気も、全部。
薫のほうが先に、落ちていた。

でも実際に組んでみて
水と油のように反発し合う二人
レコーディングは難航する。


リミットが迫ったとき、
慎重なはずの薫が言う。


”目指すところが同じなんだ。
テクニックじゃなく、
お互いのありのままをぶつけ合おう。”
”うまくいかなかったら、
また一からやりあおう。”

維進と正面から向き合って
諦めないでいてくれる人が、初めてできた。

その言葉をきっかけに
二人の声は、奇跡の重なりを生み出した。


ぶつかり合うことが、そのまま愛し合うことになっていく。

偉進にとってそれは、
予想外のディープインパクトだった。

自分の感情にも自覚がないまま
魂でぶつかり続けてきたピュアな23歳が、
薫によって初めて気づいてしまう。

高まる感情は
仕事の相方として。
それとも——。

魂でぶつかり合った二人が、
その感情をどう受け止めていくのか。
続きが気になって仕方ない一作です。

こんな人におすすめ
・音楽BLが好きな人。
・不器用にぶつかり合うカップルに弱い人。
・苦労人の攻めが好きな人。
・ピュアな受けが好きな人。

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