
大学生の青木宗介には、
ひとつ秘密があります。
自分がゲイであること。
そして、誰にも言えずひとりで抱えながら、
高校生の頃からずっと同じゲイビの
”キレイなお兄さん”を観続けていること。
違法動画だから、
いつも途中までしか観られない。
でも続きが気になって仕方がない。
名前も分からないまま、
ずっと憧れている。
深夜の銭湯で、そんな青木の隣に座っていたのは
――あの人でした。
このチャンス、絶対逃せない!
「…源氏名教えてください!!!!!」
キレイなお兄さんは、大爆笑。
「いいよ。お前かわいいね。」
そのキレイなお兄さんの名前は、後藤光彦。
色々なことに関心が薄く、流されるように生きてきた彼が、
青木のまっすぐすぎる熱意と純粋さを面白がって、
自ら連絡先を交換することを申し出る。
でも青木から届くのは、朝晩のあいさつくらい。
業を煮やした後藤が押しかけると、
青木は真っ赤な顔で叫びます。
「俺はあなたの動画で何百回も抜いてるんですよ!?」
憧れの人が目の前に現れて、どう接したらいいか分からない。
それだけの話なのに、こんなにも愛おしい。
自分がゲイだと気づいてから、
誰にも言えず1人で慰める毎日だったけど
そんな人が急に目の前に現れて、
気持ちがジェットコースターみたいに
上がったり下がったり急加速したり
うれしはげしい変化の連続です。
浮かれているのは青木だけではありません。
流されるままに、求めたらるままに
生きてきた後藤にとっても
青木は、自分からアクションを起こしたいと思える
初めての存在
楽しい→飽きない→一緒の未来を考える。
自分自身を人生を強くしてくれる人が
一緒にいてくれる。
そのことの途方もない奇跡。
読み終わる頃には、ふっと思えます。
「世界は、そんなに悪くないかもしれない」、と。
こんな人におすすめ
・純情でかわいい主人公が好きな人。
・憧れの人と恋が始まる展開に弱い人。
・ラブコメ寄りのBLが読みたい人。
・読後に幸せな気持ちになりたい人。


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